中国ではどのくらいの女性が働いている?
20~59歳の約8割が働いている。
・男性:87.4% (内訳)20代…81%・30代…95%・40代…94%・50代…73%
・女性:71.9% (内訳)20代…75%・30代…86%・40代…81%・50代…23%
専業主婦 :9.1% (内訳)20代…7% ・30代…9% ・40代…10%・50代…11%
男性も家事を分担すべき?
賛成=男性:54.2%、女性:62.0%
働く女性は家事をどうしているか
「小時工」や「保母さん」による、働く女性支援
→ 家事(食事、買い物、掃除など)をしてくれる家政婦のようなもの
最近は、1ルームのアパートに暮らす女性でも週末に家事を頼むことがある。
「小時工」や「保母さん」への男女の共識
→ 男性の44.6%、女性の43.6%が現状に満足している
働く女性は育児をどうしているか
20'sの女性にとって子育の負担が最も仕事に響く
●仕事をしている女性の割合
・子供有り:20代…69% ・30代…86% ・40代…81% ・50代…22%
・子供なし:20代…88% ・30代…86% ・40代…81% ・50代…33%
●子育てを支援する「保母さん」の存在
・経験豊富な保母さんはひっぱりだこ
・10年連続で給料年間20%アップ
・中国では親の介護や子育てのために仕事を辞める女性が少ない一因
●中国式子育て
・母親 → 祖父母 → 保母さんというサイクルがある
●働く女性の産休について
・2008年版 労働法『女職工労働保護規定』…中国では、自分の権利をしっかり守ろうという意識が強い
女性の社会進出の歴史
毛沢東による「婦女半辺天」→女性が仕事をできる環境作り
10年に一度「中国婦女社会地位調査」を実施
(健康・教育・管理参加・家庭地位・経済力(18~64歳の在職率)etc)
●「婦女権益保障法」
・法律認知度:83.4%
・遺産相続の平等に賛成 76.3%
・就職における性別差別
・妊娠出産による解雇
・女子を出産による差別
問題点
●家政婦「月嫂」
・需要拡大により、人手不足・管理の問題・職業訓練不足・社会保障の不備
●親の問題「老漂族」
・地方から、住みなれない都会に出てくることへの不安、孤独感
・孫の子育てに関する嫁との食い違いによるストレス、疲労
●80年代生まれの親「80后」
・解放経済
・1人っ子政策初期の子供を持つ親
・豊かな物質環境
・「倂養」…4~5人の子供たちを1か所にまとめて保母さんが面倒をみる
専業主婦を敬遠する理由
・85%の女性が「専業主婦をやりたくない」と回答
・家庭地位の支え→収入の減少によって、過程の地位が下がる
・社会とのつながり「圏子」の重要性
・社会の変化に置いていかれることへの不安
・共働きの夫との共通の話題が持てる
・働いている女性の方が魅力的というイメージ
・家庭と仕事の両立 → 生活の充実
※高収入の夫の方が、妻が専業主婦になることに賛成している割合が高い
これからの多様化する中国女性
・リーダーに見られたい …女性40.0% 男性48.7%
・独立性 …女性55.0% 男性56.0%
・再就職をそれほど恐れない …女性40.0% 男性42.6%
・成功=金銭 …女性53.6% 男性55.5%
◇中国では、親の世代から女性が働くのは当たり前
◇保母さん、祖父母の協力も一般的
◇土、日は子供の英才教育に熱心な親も多い
◇今後は社会制度の構築など、国・政府の協力も必要